あなたは「男性ホルモン」と聞いて、何を連想しますか?
濃い体毛や濃いヒゲ、薄毛、体臭、などでしょうか。
実は男性ホルモンは、これら以外に男性のアンチエイジングにも深い関係を持っています。
今回は男性のアンチエイジングと男性ホルモンとの関係と男性ホルモンを増やす方法についてご紹介したいと思います。
目次
男性のアンチエイジングに大事な男性ホルモンとはなに?どんな役割しているの?
アンチエイジングと聞いてまず最初に思い浮かべるのは、スキンケアやヘアケアをしっかりして肌の老化や抜け毛を防ぐというように主に体の外見を若く保つということではないでしょうか。
しかしアンチエイジングにはもっと広い意味があり、年をとっても脳の働きや性機能を維持するという意味も含まれています。
またアンチエイジングには生活習慣病の予防という側面もあります。
そしてこのようなアンチエイジングで重要な働きをするのが、男性ホルモンの代表格テストステロンです。
テストステロンの大半は精巣で生成され、分泌量は脳の命令で増減します。
このテストステロンは20代をピークに徐々に減少していくと言われています。
ただ減り方には個人差があり、減るスピードが早い人もいれば緩やかに減る人もいます。
ではアンチエイジングにテストステロンは具体的にどのような役割を果たしているのでしょうか。
まずテストステロンには人の活力、すなわちバイタリティーを向上させるという機能があります。
私たちは年をとっても、いつまでも若々しいモチベーションを維持したいものです。
テストステロンが分泌されると、気持ちにハリが出て前向きな気持ちで日々を過ごすことができます。
またテストステロンの分泌量が低下すると脳の判断力が下がってしまいます。
テストステロンは脳の認知機能維持にも重要な役割を果たしているのです。
年齢を重ねてもテストステロンの分泌量が多ければ脳の機能をある程度維持できます。
あなたが働き盛りの中高年の男性でしたら、脳の働きを維持するためにも分泌量の低下は避けたいですね。
そしてテストステロンは、性機能維持にも大きな役割を果たしています。
テストステロン値が低いと生殖機能が低下するので、男性にとっては気になる問題ですね。
生活習慣病の予防という観点からはテストステロンには脂質の代謝を促し、血圧を調整するという役割があります。
近年生活習慣病がクローズアップされているので、テストステロン値を高めて予防に取り組みたいですね。
またテストステロンには筋肉量の増加や骨量を維持するという働きもあります。
若々しい体を維持するためには無視できない点です。
アンチエイジングとは直接的な関係はないかもしれませんが、テストステロンの分泌量の低下はうつ病とも深い関係があります。
人間の脳の中には自分が今までに経験した不安や恐怖を溜め込む扁桃体があるのですが、テストステロンはこの扁桃体にフタをする役割を果たしています。
ですからテストステロン値が低下しこのフタを維持できなくなると、この中に溜め込んでいた不安や恐怖が外に流れ出てしまい、うつ病を引き起こしてしまうのです。
このように男性ホルモンのテストステロンには心身を健全に保ち、アンチエイジングに貢献する重要な役割があるといえます。
男性ホルモンを減少させないため必要なこととは?(運動、ストレス対策)
男性ホルモンのテストステロンは、加齢やストレス、偏った食生活、運動不足などによって減少します。
ではテストステロンを減少させないためには何をすればいいのでしょうか。
まず適度な運動をするということです。
適度な運動は、テストステロン値の維持や向上を促します。
そして運動は有酸素運動と筋トレを組み合わせると効果的です。
肥満体はテストステロンの分泌量が少なくなることからも、適度な運動をして引き締まった体を目指しましょう。
そして十分な睡眠をとることも重要です。
十分な睡眠をとることは疲労回復だけではなく、ストレス解消にもつながります。
また良質な睡眠をとるとテストステロンが分泌されやすくなるので、毎日十分な睡眠をとるようにしましょう。
またストレス解消という観点からは、なんでも打ち明けられる友人と会うこともオススメです。
日常生活の不安や悩みを相談し、一緒に楽しい時間を過ごすことはストレス解消につながり、テストステロン値を高めることにもなります。
何か習い事を始めたり、趣味の時間を作るのも良いでしょう。
テストステロンは自律神経の副交感神経優位のときに多く分泌されます。
そして何か自分の好きなことに夢中になってリラックスしているときは、副交感神経が優位になりテストステロンの分泌を促すので、習い事や趣味に没頭する時間を持つことは大切です。
ある意味加齢によってテストステロンが減少するのは仕方ありませんが、運動不足やストレスでの減少は毎日の生活を見直すことで防ぐことができます。
特に適度な運動と十分な睡眠をとることを心掛けたいですね。
男性ホルモンは食事で増やせる?オススメ食材はタンパク質×ニンニク・タマネギ
先ほど男性ホルモンのテストステロンは、偏った食生活によっても影響を受けるとお伝えしました。
ですから男性ホルモンを減少させないためには、バランスの良い食事をとることが大切です。
男性ホルモンの維持にはバランスの良い食事をとることが前提となりますが、意識的に何か食材を取り入れることで男性ホルモンを増やすことはできるのでしょうか。
男性ホルモンの原料となるのはコレステロールなのですが、このコレステロールにタンパク質が結びつくことにより男性ホルモンが生成されます。
ですから普段の食事にタンパク質が含まれている食材を取り入れることで、男性ホルモンを増やすことができます。
例えば、卵や牛肉、豚肉、鶏肉、アジ、サバなどです。
またニンニクはタンパク質と一緒に摂取することで、テストステロン分泌量を一気に増やしてくれるのでオススメです。
タンパク質が豊富な牛肉と一緒に食べることができる、ガーリックステーキなど良いかもしれませんね。
ニンニクの他にもタマネギに含まれる含硫アミノ酸もテストステロンを増加させることが分かってきています。
ただタマネギをそのままカットしてしまうと酵素アリナーゼが含硫アミノ酸を分解してしまいます。
この分解を防ぐために、まず最初にタマネギの皮を取り除いた後、丸ごと電子レンジで約2分間加熱して酵素アリナーゼを消滅させた後に調理して食べるのが良いでしょう。
また抹茶に含まれているテアニンはドーパミンを増やすので、それによってテストステロン値も上げてくれます。
牡蠣に豊富に含まれている亜鉛もテストステロン値を向上させるので食生活に取り入れたい食材の一つです。
その他にアボカドやニンジン、ヤマイモ、ニラ、ネギなども男性ホルモンの分泌を促してくれます。
特にアボカドは男性ホルモン分泌の指令を司る脳の働きを活発にするビタミンEを豊富に含んでいるので、摂取することで一石二鳥といえますね。
注意したいのが過度の糖質制限をしないということです。
極端な糖質制限はテストステロン値を下げてしまうので、あくまでバランスの良い食事をとることが大切です。
まとめ
今回は男性のアンチエイジングを男性ホルモン、特にテストステロンと絡めてご紹介しました。
テストステロンがアンチエイジングにとって、いかに重要な役割を果たしているか分かっていただけたかと思います。
重要なのは適度な運動と十分な睡眠をとって、ストレスを溜め込まずバランスの良い食事を取ることです。
研究結果によると、80代の男性でも20代の男性と同じくらいの男性ホルモンを保有していることもあるそうです。
中高年の男性にとっては、とても励みになる研究結果ですよね。
自分の日々の生活を見直して、ぜひ活力に満ちた毎日を送ってください。